NPO法人ゆめさぽーとらいちょうは「就労継続支援B型事業所」です。
就労に関する障がい福祉サービスには、「就労継続支援A型(雇用型)」「就労継続支援B型(非雇用型)」「就労移行支援」があります。
このページではそれぞれの特徴と違いについてご説明いたします。
僕がわかりやすく説明するよ
らいちょう君よろしくね♪
障がい者就労継続支援事業とは?
障がいにより一般企業等に就職する事が困難な方に対して、就労の機会や生産活動の機会を提供するとともに、その他の活動の機会の提供を通じて,知識や能力の向上のために必要な訓練を行う事業の事です。
雇用契約を結んで利用する「A型」と、雇用契約を結ばないで利用する「B型」の2種類があります。
言葉が難しくて、全然内容が入ってこないよ~💦
ざっくり言えば、障がいを持っている人が一般企業の就労に向けてトレーニングする場所といった感じだね
ただし、就労継続支援事業所に通う目的はひとそれぞれ違います。
「まずは日中に身体を動かす習慣を身に付ける」という目的で通う方もいらっしゃいます。
また、事業所によって受け入れ可能な障がいが違います。
精神障がいのみ、身体障がいのみ、知的障がい・精神障がいのみ、すべて受け入れ可能など様々です。
ところでA型とB型って何?
私の血液型はB型だけど
血液型で選ぶわけじゃないよ💦
A型B型でサービス内容や利用できる条件が違うんだ
まずはA型から説明していきます。
就労継続支援事業A型(雇用型)
一般就労の難しい障がい者の方が、リハビリや訓練も兼ねて働くことのできる事業所です。
就労継続支援A型事業所で一般就労に必要な知識や能力が付いた人は、最終的に一般企業での就労を目指します。
対象者
A型は原則として、18歳以上65歳未満の障がい者の方で、一般企業等に就労することが難しい人が対象です。
雇用契約を結んで働くので、「就労が可能」という主治医の許可がいります。
また、最低限必要な能力や体力があることが条件になります。
※細かな要件は、自治体によってことなる場合もあるので、お住いの地域の役所の障害福祉課へお問い合わせください
具体的には次のような例が挙げられます👇
・就労移行支援事業を利用したが、企業等の雇用に結びつかなかった方
・特別支援学校を卒業して就職活動を行ったが、企業等の雇用に結びつかなかった方
・就労経験はあるが、現在は就労していない方
A型事業所の仕事内容
具体的にA型事業所ではどんな仕事をしているの?
カフェやレストラン、パソコンでのデーター入力・web制作などをしているところが多いよ
就労継続支援A型事業所の仕事内容👇
・パソコンでのデータ入力、ホームページ作業
・お菓子やパンの製造販売
・カフェやレストランでの調理、提供販売
・袋詰めやシール貼り、部品検査などの軽作業
・清掃、配達作業
・農作業
けっこう幅広いジャンルなんだ~
各事業所のホームページやハローワークの障がい者雇用窓口などで、自分に合った内容を探してみてね
A型事業所の特徴「どんな人が利用したらいい?」
就労継続支援A型事業所の大きな特徴は、
「雇用契約をむすび、給与をもらいながら利用する」
ということです。
他にも以下のような特徴があります👇
・賃金は地域の最低額が保障される
・就労時間、就労日数が事業所ごとの契約で定められている
・勤務時間は4~8時間と長め、勤務日数も3日以上/週などの事業所が多い
・各種保険なども適応される
一般就労に近い感じなのね
給料も貰えるし♪
でもその分、働く日数や時間が多かったり、ある程度の仕事量をこなす必要はあるんだ
えぇ~、そうなんだ💦
まだ長い時間働く自信がないよ~
そんな時は就労継続支援B型から始めたらいいよ♪
就労継続支援事業B型(非雇用型)
一般就労の難しい障がい者の方が一定の支援を受けながら、リハビリや訓練を兼ねた作業を行う事業所です。
就労継続支援B型事業所で一般就労に必要な知識や能力が付いた人は、就労継続支援A型事業所や一般企業での就労を目指します。
対象者
就労移行支援事業などを利用したが、一般企業等の雇用に結びつかない方。
また、一定の年齢に達している方などで、就労の機会等を通じ、生産活動にかかる知識及び能力の向上や維持が期待される方が対象になります。
※細かな要件は、自治体によってことなる場合もあるので、お住いの地域の役所の障害福祉課へお問い合わせください
具体的には次のような例が挙げられます👇
・就労経験はあるが、年齢や体力の面で一般企業に雇用されるのが困難になった方
・就労移行支援事業所の利用をしたが、B型事業所の利用の方が適切であると判断された方
・50歳に達している方
・障害基礎年金1級の受給者
B型事業所の作業内容
B型事業所はどんな作業をしているの?
B型では短時間、軽度の作業をしている事業所が多いんだ
具体的な内容はこんな感じ👇
【B型事業所の作業内容例】
・ボールぺン等の組み立て
・郵送物の封入作業
・清掃
・お菓子作り
・手工芸
・お菓子や手工芸の販売
・パソコン入力作業
・農作業
・レクリエーション、季節ごとのイベント
B型でも色々あるんだ~
A型と同じ内容もあるのね??
内容は同じでも、A型よりも作業日数や1日の作業時間が少なかったり、ゆったりしたペースで取り組めるといった違いがある
へぇ~
じゃあB型は、「まずは仕事をすることに慣れたい」という人に向いてるってことかな?
そうだね。
一般的には軽作業が中心なので体に負担もかかりにくいし。
それなら自分の調子に合わせて通えそう♪
しかも作業すればお金がもらえるんでしょ??
B型では作業した分の工賃がもらえる。
ただし、A型と違って最低賃金は保証されていないし、A型に比べて金額は少ないんだ。
それでは工賃など、B型事業所の特徴を見てみましょう。
B型事業所の特徴「どんな人が利用したらいい?」
B型は雇用契約を結ばないため、作業する日数や時間を自分の体調に合わせて決めることができます。
「就労の場」というだけでなく、就労に向けたリハビリやトレーニングの場、日中に集える場として利用する方も多いです。
他にも以下のような特徴があります👇
・年齢制限がない
・仕事内容は軽作業が中心
・勤務日数は週1~週5、1日1時間~4時間など調整できる事業所が多い
・行った作業に対して工賃が支払われる
・工賃の金額はA型に比べると、だいぶ安い場合がほとんど ※金額は事業所によって様々です
工賃が安いっていうけど、具体的にどのくらいなの?
※B型の平均工賃は月額16,118円。
時給に換算すると214円だね。
あくまでも平均なので、1時間100円を切るところや300円~400円以上の事業所もあるんだ。
※出典:厚生労働省「平成30年度工賃(賃金)の実績について 」
月に16,000円か~、ちょっと寂しい…
でも、お金をもらいながらリハビリできると考えればいいかも♪
そうそう!
B型は利用する人の調子に合わせて柔軟に対応してもらえるのがメリットなんだ✨
では、最後にA型とB型の違いをまとめてみます。
就労継続支援「A型とB型の違い」まとめ
就労継続支援A型 | 就労継続支援B型 | |
目的 | 雇用契約に基づく就労をしながら一般就労を目指す | 作業活動を通じてA型、一般就労を目指す |
雇用契約 | あり | なし |
就業日数 | 週3日以上など、ある程度の日数が求められる | 週1日からでもOKの所が多い |
就業時間 | 半日~8時間など、ある程度の時間が求められる | 1時間などの短時間でもOKの所が多い |
賃金 | 最低賃金が保障される ※平均月額76,887 円 | 行った作業に対して工賃が支払われる ※平均月額16,118 円 |
仕事内容 | ある程度の作業量が求められる | 軽作業が多い |
利用年齢 | 18歳以上65歳未満 | 年齢制限なし |
対象者 | 一般就労は難しいが、ある程度安定して働ける人 | 長時間の就労が難しく、雇用契約が結べない人 |
※出典:厚生労働省「平成30年度工賃(賃金)の実績について 」
工賃と賃金の違いは?
上の表の賃金の欄を見て頂くと、就労継続支援A型では「賃金」、就労継続支援B型では「工賃」となっています。
B型の「工賃」は雇用契約に基づいて支払われるものではないので、最低賃金の適用がありません。
一方A型では、利用者は事業所と雇用契約を結び、利用者には働いた報酬として「賃金」が支払われます。
雇用契約に基づいて支払われるものなので、地域で定められた最低賃金が適用されます。
A型とB型どっちに通えばいいの?
A型とB型の違いはざっくりわかったけど、どっちに通うのがいいのかしら??
どちらが良いという訳ではなく、それぞれに特徴があり、通える条件も違います。
A型、B型ともに、就労に向けた訓練の場として利用する方もいれば、就労の場として利用する方もいます。
また、各事業所ごとに特色が違います。
ですので、ご自分の体調、目的、ライフスタイルなどを考えて、主治医や支援の担当者と一緒に通いやすい所を見つけてください。
では最後に「就労移行支援」について簡単にご説明いたします。
障がい者就労移行支援 とは?
就労を希望する65歳未満の障がい者に、就職に向けた職業訓練、就職活動支援、定着支援などを提供する福祉サービスです。
対象者
就労を希望する65歳未満の障害のある方であって、通常の事業所に雇用されることが可能と見込まれる方です。
具体的には次条件を満たす方です👇
・18歳以上~65歳未満で身体障がい、知的障がい、精神障がい、発達障がい、難病のある方
・一般企業へ就職を希望し、可能な状態にある方
・現時点で働いていない方
※障がい手帳がなくても、医師の診察や定期的な通院が認められれば、自治体の判断で利用可能な場合もあります。
ただし、障がい者枠雇用での就労を希望する場合は、障がい者手帳が必要になります。
サービスの内容
就労移行支援のサービス内容は事業所によって異なりますが、一般的には以下のようなものがあります。
・個別支援計画と面談
・一般企業等への就職に向けたトレーニング
・利用者に合った職場探しのサポート
・面接対策等の就職活動のサポート
・就職後、安定して働き続けるための定期面接等の職場定着のサポート
就労移行支援事業所で仕事はしないの??
※あくまでも就職に必要な技術や知識を習得するための場所だよ。
就労継続支援と就労移行支援の違い「どうやって使い分ける?」
就労移行支援と就労継続支援A型・B型はいずれも障害者の就労を支援するサービスです。
目的や対象となる人、雇用契約や賃金の有無などに違いがあります。
就労移行支援 | 就労継続支援A型 | 就労継続支援B型 | |
目的 | 就職するために必要な技術を身につける | 就労の場、一般就労に向けた訓練の場 | |
対象者 | 一般企業への就職する ことを希望する方 | 現在一般就労は難しいが、ある程度安定して働ける方 | 長時間の労働が困難で、雇用契約が結べない方 |
雇用契約 | なし | あり | なし |
賃金 | ※原則なし | 最低賃金保障 | 行った作業に対しての工賃 |
利用年齢 | 18歳以上65歳未満 | 年齢制限なし | |
利用期間 | 原則2年 | 定めなし |
※一部事業所ではケースによって出ることもある
就労移行支援の特徴「どんな人が利用したらいい?」
結局どんな人がどんな風に利用すればいいの?
基本的に、現在の状態で一般就労が可能な人は就労移行支援を利用したほうがいいです。
なぜなら、「就労へのサポート」を一番手厚く受けられるのが就労移行支援事業所だからです。
一方、現時点では一般就労が難しい人は状態に合わせてA型・B型を利用したほうがいいです。
まずは「仕事をする」ことに体を慣らしたり、就労に必要な技術と知識力を身に付けていくことになります。
1つだけ注意点があります。
これらのサービスは同時に受けることができません。
ただし、途中で状態が変われば移行することが可能です💡
ですので、就労移行支援事業所を利用してみて、A型・B型を利用した方が適切と判断されれば就労継続支援に移行します。
また、就労継続支援事業所を利用して状態が良くなり、一般就労が視野に入ったら就労移行支援に移行することになります。
本人の状態に合わせて選択すればいいのね!
どのサービスを選ぶにせよ、事業所それぞれで特色が大きく違います。
あなたが「通いやすい」と思える所を見つけてください。
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